更年期障害はいきなりなる病気ではありません。生理の様子が若い頃と違ってきたり、疲れやすくなったり、なんとなく体がだるかったり、こういった症状は更年期障害の前兆と言えるものです。誰でも避けては通れないものではありますが、継承で済ますことはもちろん可能です。 症状が出始める頃になんと言っても大切なのは血流です。のぼせや肌の乾燥、めまい、貧血などの症状を漢方では“血虚”といい、万病の元といわれています。そんな症状が出始めたらまず、補血対策を始めることが必要です。
漢方薬の“当婦”とは婦人科系の処方に必ず登場するもので、子宮の機能を調整する働きがあります。更年期障害の改善に用いられる漢方薬はほとんどがこの“当婦”を中心にブレンドされています。例えば、生薬の中でもよく耳にする“芍薬”は、血液を補ったり筋肉のコリを和らげる効果があります。加えて最近では女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促す効果もあることがわかってきました。“甘草”は全身の緊張を緩和したり胃腸の痛みを和らげる作用もあります。おもにこのような生薬をブレンドしてあるのが更年期障害に効く漢方薬として市販されているものですが、更年期障害の症状は十人十色。家庭環境や食生活などもかかわってくる複雑な病気です。自分にぴったりな漢方薬を見つけるためにも、専門の漢方局できちんとした処方をしてもらうことが必要です。
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